お漬物について 1
旧暦10月19日夜、江戸の昔から現在の東京は大伝馬町一帯でべったら市が開かれ、その際、生干しダイコンを麹と塩とに30~40日ほど漬けた漬物が口開きされて売り出されました。
これがベッタラ漬です。
現在では陽暦の当日に開かれます。
時期的に一カ月余り早すぎるという理由だけでなく、本当に麹の作り出す甘みと浅い塩漬のうまみを出させる方法をとらなくなったので、ベッタラ漬の本当の味はだんだんとわからなくなってきました。
皮をむき、真っ白な肌をしたダイコンに甘味料で味をつけ糊料で表面のテリを出したインスタント漬物が、ベッタラ漬の名で売られているのをよく見かけます。
麹を使わない場合さえあります。
サッカリンなどの甘味料で甘くし、CMC(繊維素グリコール酸ナトウリウム。木材のパルプから作る)などの糊料や増粘多糖類で表面のヌメリとテリを出し、見栄えをよくします。